リビングの壁と扉をリフォームする方法と注意点
家族みんなが集まるリビングは使用頻度が高いので、傷みや汚れが発生しやすいところです。また、子供が成長したり生活スタイルが変化する中で、心地よい居住性を保つことが難しい場所と言えるでしょう。そのため、リビングをリフォームしたいと考える方が増えています。
リビングの壁をリフォームすると、お部屋の雰囲気を一新させることができます。壁のリフォームで比較的簡単にできるのが、壁紙の張替えです。特に、南側など日の光が入りやすいリビングの壁紙は、年数を経るごとに色褪せたり、汚れがこびりつき落ちにくくなります。最近では汚れが付きにくいなど高機能なクロスも出ているので、採用することで壁のリフォームのスパンを伸ばすこともできることでしょう。なお、壁紙は自分で張り替えることができるタイプのものも登場しています。
リビングの大掛かりなリフォームとしては、壁を撤去して空間を広くしたり、逆に仕切り壁を設けて部屋を増やす工事もあります。その際に注意したいのが、家の構造です。壁は仕切りの役割だけでなく、家の構造のバランスをとっている壁があります。家を支えている壁を撤去すると、耐震性などが失われ、安全性が確保できなくなってしまいます。さらに、壁の中に給排水設備やガス配管があったり、電気の配線がある場合は、壁の撤去や移動ができなかったり、配線や配管を変えるために余分の費用が掛かる可能性があることに注意する必要があります。
リビングの壁に加えて、扉もリフォームの要望が多くなる部分です。室内向けの扉の耐久性は15年から20年程度と言われますが、扉の開け閉めが頻繁に行われるリビングのものは、早い段階で開閉時に音がするようになったり、建付けが悪くなったりする場合があります。不具合が出てきた扉をリフォームする場合は、扉だけでなく枠を含めて交換するとトラブルの解消につながるかもしれません。その際、扉の一部がガラスになっているなど、採光を考えた扉にすると部屋の明るさが増し、開放感を演出することもできます。
さらに、開き戸だったものを引き戸に変えると、扉の開閉部分を有効活用できるようになります。そして、扉をリフォームする場合は、リビング内の他の扉とぶつからないか、色の調和がとれているかといったことも考慮するとよいでしょう。